塗型剤の希釈

塗型剤の希釈

ボーメ度

塗型剤は使用の際にあらかじめ指定の希釈溶剤にて希釈を行う必要があります。

塗型剤の濃度はボーメ計と呼ばれる浮き秤を用いて行います。

塗型剤を決まった量の溶剤にて十分に希釈、攪拌したら、ボーメ計を立て、沈みが止まったところの数値を読み取ってください。

このメモリの値がボーメ度となります。

各塗型剤には推奨のボーメ度がありますのでその数値の範囲内を目安にしてください。

塗型剤の塗布

ハケ塗り

主な塗布方法

塗型剤の塗布には大きく分けて次の4種類の方法があります。

  • ハケ塗り
  • ぶっかけ
  • ディッピング
  • スプレー

ハケ塗りはさまざまなサイズの鋳物筆を用いて手作業で塗っていく方法で無駄が少なく、鋳型の形状を選ばない反面、作業効率は低く熟練の技も必要になってきます。

ぶっかけはノズルで大量の塗型剤をかけていく方法で、作業効率は高い反面、多くの塗型剤を必要とし使用できる鋳型もある程度限定されます。

ディッピングはあらかじめ塗型剤を入れた槽に鋳型をつける方法で、こちらも効率はいいものの大量の塗型剤を必要とし、また中子のような全体に塗型剤を塗るようなものにしか使用できないという特徴があります。

スプレーは大きな鋳型に対して非常に効率が高い方法ではありますが、スプレーのメンテナンスや飛散への注意は必要です。

塗型剤の乾燥

塗型剤の乾燥不良は鋳造欠陥につながるため乾燥を十分に行う必要があります。
塗型剤の乾燥にはその希釈溶剤の種類に応じて何種類かの方法があります。

  • 自然乾燥
  • 加熱乾燥
  • 着火乾燥

自然乾燥及び加熱乾燥は水を用いる場合に使用されます。
また着火乾燥は溶剤に火をつけることが可能なアルコール等を用いる場合に使用されます。